「重心角」と「重心深度」と「球のつかまり」

重心角と重心距離.画像
重心角と重心距離

 ゴルフクラブを説明する際に、よく「重心角が大きい」や「深重心」などという言葉が使われます。これはゴルフクラブ、特にウッド系のクラブの重心が平面ではなく、ヘッドの内部を3次元的説明しなければならないため、このような説明がなされるのですが、それではこれらは一体どのような意味を表すのでしょう。

 ちなみに重心角と重心深度とは、図にある箇所の数値を指します。

ドライバーヘッド.重心角比較画像
同じ460ccのヘッドでも明らかに左のヘッドがつかまりが良いです

 重心角と重心深度は密接な関係にあり、ゴルフクラブでは重心がシャフトの真下に来る位置で静止しようとする力が働くため、ヘッドの大きさが同じならば重心深度の浅いクラブの方が重心角は大きくなります。これがいわゆる「球のつかまり」に大きな影響を及ぼします。

 重心角が大きいとヘッド自身のフェイスを閉じようとする力が大きくなるため、スライサーに有効な「つかまりの良いクラブ」となります。反対に重心角が小さいとヘッドが閉じようとする力が小さくなるため、コントロールしやすいヘッドとなります。

ギア効果
blog.ゴルフクラブの「ギア効果」って何?

 また重心深度は以前に説明した「ギア効果」にも関係してきます。力学上重心深度が深くなればバルジの膨らみも大きくしなければならないのですが、このバランスが上手に取れているクラブは、多少スイートスポットを外しても、うまくボールがターゲットに戻ってくる動きをしてくれます。

 ゴルファーのイメージ通りの弾道でボールを飛ばすためには、重心距離と重心角はとても重要な要素の一つですので、ぜひ一度お使いのクラブを計測してみてはいかがでしょう。

 参考までに、最近のドライバーの重心角はおおよそ20度前後と言われています。