ゴルファーであれば、ラウンド中に思った所にボールが飛ばずイライラしたり、落ち込んだりした経験がおありだと思います。これはご自分だけでなく、同伴者にも気を遣わしてしまうことにもなりかねません。そして多くの場合、それはご自分に対して過大なミッションを課しすぎてはいませんでしょうか?そこで今回はコースマネジメントをする際の、ミスショットの許容範囲について考えていきます。
まずはショットを完璧にまっすぐ打てると仮定して考えます。細かい計算は図に記しますが、これは飛ばしていただいても構いません。計算上アドレスの方向が1°ズレると100y先で約1.6yズレることになります。ここでもしお手元に分度器があればご確認いただきたいのですが、たった1°のズレで目標に対してアドレスを取れますでしょうか?おそらく、5°程度のズレは有り得る範囲だと、ご自分で確認できるかと思います。ズレが5°とすると200y先ではおおよそ16yのズレとなり、ここにさらにサイドスピンによる曲がりのズレがプラスされます。
サイドスピンは通常1分間の回転数で表されます。イメージとしては、500回転以内ならストレート弾道、1000回転以内ならドローやフェードといった弾道、1500回転を超えるとフック、スライスと言われるような弾道といった感じです。さらにその他にも風やバックスピン量など、方向が狂う要素を挙げていけばキリがありません。
つまりゴルフのショットは曲がるのが当然で、そのミスを想定の範囲内に収めることが重要となります。そしてもちろんコースにもよるのですが、おおよそ飛距離の7〜10%の曲がりであれば、許容範囲内だと考えます。
そう考えればドライバーであれば左右おおよそ40〜60y幅以内、100yのアプローチでも左右20y幅以内に収められればミスの範囲内と考えることができます。
もちろん目標を狙うことが大前提なのですが、ミスショットの範囲を設定することで、その範囲に収められれば変に気落ちをすることなく、また余計な力を入れずにショットを打てる気がしませんでしょうか。ぜひラウンド時のコースマネジメントにお役立てください!